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「副業×週休3日」で蘇った、心のゆとりと活気ある毎日。

デジタルマーケティングカンパニー プロジェクト推進部 地域システムグループ

沖 亜希子

2020年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により日本の働き方改革の多様化が急速に進みました。政府が以前より進めてきた「働き方改革」よりもさらに大きな影響力があり、多様性を尊重する社会が加速しています。
そこで2020年6月、当社では、多様な働き方の実現のために、ワーク・ライフ・バランスが実現できる一つの選択肢として「週休3日制度」を導入。また、やりたい仕事への挑戦・スキルアップ・資格の活用・十分な収入の確保などが実現できるよう「副業」を解禁しました。その実践者である沖さんに、制度利用のきっかけや実際の生活ぶりをお聞きしました。

仕事と家族の介護で、途方に暮れていた日々。

その頃の私は、父と家族同然のように可愛がっていたペットの介護が重なり、精神的にも一杯一杯の日々でした。まだテレワークができる環境ではなかったので1時間ほどかけて出社し、父の容体が悪いと連絡が来れば早退して病院に駆けつけ、心配で泣きながら家に帰るような日々を送っていました。仕事中もずっと携帯電話への着信が気になる状態が続き、もう会社を辞めるしかないな、と覚悟していました。管理職という立場なのに、これ以上、頻繁に早退したり会社を休んだりするのは、とても心苦しかったのです。

でも、そんな環境の中で、賃金を得て生活していくにはどうしたらいいのだろうと不安な中で思いついたのが、師範の資格を取得していたスキルを活かし、自分でお習字教室を開くことでした。年齢を重ねていったらゆくゆく開校しようかなと漠然と考えていたのですが、このタイミングではじめようと決心したのです。足りないお金は、バイトでもすれば何とかなるだろうと考えていました。

システム管理者、お習字の先生、そして平穏な休日。

そんな経緯から2019年10月、退社したい旨を思い切って伝えたところ、「週休3日の契約社員という形で、この会社で勤務を続けたらどうだろう」という提案をいただきました。さらに翌年の契約更新の時期に、「副業制度×週休3日制度ができたので、正社員として復帰しませんか」と言っていただいたんです。そんな制度ができたことは、一度退職し契約社員になっていた私には、またとない朗報でした。

そうして私の「副業×週休3日」の生活が始まりました。水曜日は会社を全休しお習字の先生、木曜日は時差出勤の制度を利用して朝7時から3時半まで会社で仕事、4時からお習字の先生という働き方は契約社員の時と変わらないものの、給与をはじめ社会制度や福利厚生の充実度は、やはり正社員が勝ります。気持ちに余裕を持って、仕事とお習字教室に取り組めるようになりました。
意外だったのは近所のお母さんやお習字の生徒の担任の先生など、地域コミュニケーションの機会が増えたことです。レッドホースコーポレーションでの仕事一筋で約20年間忙しくしていた私にとって、この活気ある生活はとても新鮮な体験です。

制度を組み合わせて、自分らしい働き方改革を。

人生は一度だけ。「副業×週休3日」の制度を利用して、もっと可能性を広げたいと思う皆さんもいるかと思います。ただ、おせっかいかもしれませんが、他の社員の皆さんとの信頼関係だけは築いておいて欲しいと思います。「私は週休3日なので、ここまでしか仕事ができません」というスタンスになってしまうと、会社は制度運用が難しくなりますし、現場も仕事が回らなくなってしまいます。引継ぎをしっかりとしておき出勤日には120%の力を注いでやり切る覚悟で臨まないと、周りが納得してくれないかと思います。
またテレワークはもちろん、当社はスーパー時差出勤、ワーケーション、ライフケアタイム、育児休業、中抜けなど多様な制度があるので、それらを上手に組み合わせて自分なりの働き方改革にチャレンジしてはいかがでしょう。