レッドホースコーポレーション ふるさと納税 首長インタビュー 宮城県大河原町 齋 清志町長 2023年3月29日

『千本桜を千年先へ』ひと、まち、地域を未来に繋ぐWell Beingなまちづくりを。小さくても元気な町「大河原」が仙南をけん引。

レッドホースコーポレーション ふるさと納税首長インタビュー 宮城県大河原町 齋 清志町長

宮城県大河原町 齋 清志町長

プロフィール

生年月日:1953年9月18日
出身地:宮城県大河原町
大河原小・中学校、宮城県白石高等学校卒業/東京薬科大学薬学部卒業(薬剤師)
大学卒業後、製薬会社、薬局勤務を経て、自ら薬局経営。その後、大型商業施設フォルテの立上げに尽力し、初代社長に就任。2004年10月、町長に初当選。2008年10月再選。
2012年10月の町長選挙では僅差で落選。2016年10月、返り咲き3選。
2020年10月、4選し現在に至る。

わずか25平方キロの小さな町「大河原町」は、仙南地域の交通・経済・医療の中心的存在。

宮城県大河原町 町章

大河原町 は宮城県南部の仙南地域(2市7町)の属する5km四方でわずか25㎢の小さな町です。仙南地域の中心部に位置するため、国や県の出先機関が集約され、地理的には近隣市町の人や車の交わる位置にあります。また、歴史的には宿場町として、商業の歴史を色濃くもつ「大河原商圏」と呼ばれる仙南地域唯一の商圏で、商業売上高が地域で1番となっています。

宮城県大河原町 土曜塾

また、子育て支援にも力を入れており、18歳までを所得制限なしで医療費無料としたり、一人親世帯への支援も充実しています。例えば、公民館を開放して「土曜塾※1」を開催したり、状況に応じて教員を増員してサポートを強化したりと子ども達の学力向上に努めています。その甲斐もあって、学力水準は非常に高く、県内でもトップクラスとなっています。

医療においても、二次医療圏の核となる中核病院が町内にあり、町民の健康意識も高く、「元気で長生きな町、宮城県第1位」(健康寿命と平均寿命の差が男女ともに短い。つまり不健康な期間が短いことを表しており、数値的に県内No.1)に輝いています。

さらにおだやかな気候やコンパクトなまちづくりにより「住みやすさ」が大変評価 されており、県内外からの若い世代や、生産年齢人口の流入が多く、周辺地域の人口減少が続く中で、総人口は横ばいの状況で推移しています。

これらを踏まえて、大河原町はこんなに小さな町にも関わらず、仙南地域の行政、交通、商業、医療、教育の中心的役割を担っているのです。

私が町長になって、のべ15年になりますが、その中で常に考えてきたことは「活力を持った町、元気な町でありたい」ということです。周辺地域が人口・経済ともに落ち込んでいく厳しい環境の中で、みんなで沈んでいくのではなく、大河原町が果たしていく役割をしっかり見据えながら元気な町づくりを進めていきたいと考えています。交通の要所であったり、行政、医療、商業、教育の中心であるといった町そのものが持つ特徴を生かして実現していきたいと取り組んでいます。私の目から見てもひいき目ではなく、町の状況は活力が目につき、注目を集める町であると感じています。

町長の仕事は町の経営。経営者からの転身だからこそ見えることがある。

私自身、町長になる前は経営者でした。大学卒業後、サラリーマンを経て、大学の後輩であった妻と結婚し、小さいながらも妻と町の科学者になろうと誓って10坪くらいの薬局を始めました。成果は上がっていました。ただ、さらにもっと上を目指すのに必要なことは何だろうと考えたとき、青年会議所(JC)に加盟し、そこで、地域全体が元気になると地域の人も自分も潤っていくことを知り、「まちづくり」というJCの理念に惹かれて動き出しました。当時、隣の柴田町にショッピングセンターができ、非常に賑わっていたのを見て、大河原にもとの欲求が高まっていました。その欲求を叶えることでここで住んでいる人たちが「いい町に住んでる」と思える環境になったら、まちづくりに積極的に参加される人が増えると考え、仲間と協力して、ショッピングセンターの建設事業に取組みました。そうして出来たのが当時は東北最大級の「大型商業施設フォルテ」です。資本金4億9500万円もほぼ地元の方からの出資で集まり、様々な方の支援を得て、多数の新しい施設を組み込みました。この事業を成功に導く後押しをしてくれたのが地元の人達の想いだったと考えています。

その後、政治家に転身しました。幸運にも2004年無投票で初当選を果たし、2期連続で町長を務めました。その後、3期目で落選をしたことで今に続く気づきを得ることができました。町の仕事を町民のみなさんに理解いただくことは本当に難しいことです。ただ、当時の私はうまくいっていればみんなわかってくれると思っていました。それなりの結果を出していたつもりだったのです。それが傲慢な姿勢に映ったのでしょう。しかし、いろんな方に後押ししてもらい、励ましてもらって、2016年に返り咲くことができ、今で通算4期目となっています。それ以降は、とにかく意識して町民のみなさんに伝えるということを心がけています。広報誌に月1回「町長コラム」を連載し、自分の言葉で書いています。コロナ禍という直接伝えることが出来づらい時期もありましたが、こういった機会を通じて、私なりに一生懸命住民の方に説明責任を果たすべく伝え続けています。

宮城県大河原町 齋 清志町長

自身で経営をしてきた私だからこそ、町長の仕事は町の経営だと感じています。今までも一人でできることは限られており、周囲の方、特に町の方の後押しあっての町政であると肝に銘じて取り組んでいます。そのためには、住民の皆さんに理解をいただくことが最も重要だと感じています。

ふるさと納税の導入は令和2年度から。きっかけは、大河原町を東北創業の地とする「アイリスオーヤマ」の大山会長の一言から。

ふるさと納税に取組むきっかけはアイリスオーヤマの大山会長の言葉でした。アイリスオーヤマは東北第1号の工場をここ大河原に作られ、大河原が東北創業の地でした。あわせて大山会長はショッピングセンターを作った際にアドバイスをしていただくほど、大河原町とは縁が深かったんです。ただ、その後、県内の角田市にさらに大きな工場ができ、「アイリスオーヤマ=角田」というイメージになってしまいました。

そんな中、大河原町が主導する「長のつく人の為の会合」で大山会長に講話をいただく機会があり、そこで「町長は町のためにお金を稼がないといけない人である」と言われました。町政は経営。今は、昔のように積みあがったお金をどうやって使うかを考えるのではなく、お金を積み上げていくことをしなければならない時代になってきているという大山会長の言葉は非常に心に刺さりました。お金を積み上げる手段、それが、ふるさと納税制度だったんです。

縁あって、ふるさと納税先進地である角田市に職員共々いろいろと学ぶ機会をいただき、2年間、徹底的にふるさと納税への取組について教えてもらいました。そして、令和2年、やっと大河原町も取組を始められるようになりました。今も角田市から刺激を受け、定期的に情報交換もし、お手本にさせていただきながら、いい関係を結んでいます。その甲斐あって、現在、当初予算ベースで自主財源が50%超えるようになりました。

レッドホースさんには制度への取組を始めた令和2年10月からサポートをお願いしています。寄附者の利便性向上、新たな返礼品の開発、本町の魅力の発信、角田市との協力体制の強化、業務事務効率化を目的として、実績がある御社を選定させていただきました。職員とともに協力体制を組んでもらっていい関係を作ってもらっています。おかげ様で取組み開始から寄附額は右肩上がりで、令和2年度はまず8,700万円、その後翌年には23億円を超え、今年も22億円を超えそうだと聞いています。厳しい環境の中で十分な実績を残していただいていると思います。

職員には、町の特徴を生かすことによって、周辺の町にいい影響を与えることを担うということも考えながら町政を経営していこうと言い続けているので、職員のモチベーションも高く維持しながら取組んでこれたと思います。そのサポートを御社にやっていただいていると受け止めています。

大河原町のふるさと納税寄附額・返礼品数推移大河原町のふるさと納税寄附額・返礼品数推移(総務省発表資料よりRHC作成)

全国から寄附いただいた財源を最大限に活用し、「ひと・まち・桜が咲きほこる先進のまち」へ。

大河原町の主力の返礼品はアイリスオーヤマの電化製品です。1500品目以上の返礼品を提供いただいております。地場産品でまだ埋もれているものもあるかと思いますが、とはいえ、この小さな町で特産品が次々と生まれてくるとは思えません。その一つが「もち豚」です。今後、返礼品だけではなく、まちづくりにも生かしていく計画を立てています。例えば河川敷の芋煮会やミズベリング乾杯イベントなどを企画し、もち豚を味わってもらう機会を増やしていく予定です。今後も民間のみなさんの努力には報いていきたいので、そういうものを引き上げていく努力はやっていくつもりです。選定する眼力には御社にもご協力をお願いしたいと思います。

主力返礼品であるアイリスオーヤマの電化製品主力返礼品であるアイリスオーヤマの電化製品

地場産品としてまちづくりにも生かしていくもち豚地場産品としてまちづくりにも生かしていくもち豚

現在、全国の多くの皆様に大河原町に寄附をいただいています。本町では寄附をしていただいた方の想いを大切にし、地域活性化に努めています。本町の長期総合計画で「ひと、まち、桜が咲き誇る先進のまち」を掲げています。その実現のためにふるさと納税でご寄附いただいた財源を活用しています。寄附いただいたお金は寄附いただいた側の責任として、教育や健康支援、コロナ対策、高齢者対策、にぎわい創出などに大切に使わさせていただいております。本町はアイリスオーヤマという核があることによって、角田市とも連携を組みながら取組めること、そして、寄附してくださる方からの想いも含めて、常に関係いただく全ての方に感謝しています。だからこそ、本町の特徴を生かす事業にきちんと使っていく、そうでないと、寄附いただく方にも、事業者にも、お世話になった角田市にも恩に報いることができないと思います。

一目千本桜植樹100周年。
4年ぶりの桜まつり 開催と年間を通じて桜をキーコンテンツに町を盛り上げる。

宮城県大河原町 桜まつりポスター

コロナ禍を経て、町の観光には賑わいが戻りつつあります。昨年の夏以降は町の観光イベントも形を変えながら行ってきました。今年度は白石川堤一目千本桜が植樹100周年を迎えるメモリアルイヤーで、4年ぶりの桜まつり実施を皮切りに、年間を通して記念イベントを行っていく予定です。

町内の観光事業は新型コロナウイルス感染症のパンデミックで苦しんできた現実があり、町としてできるだけの支援はしてきました。コロナが落ち着いてきて、国も県もガイドラインを下げ、仙台空港には海外からの便も増えてきています。実はコロナ前、4年前の桜まつりは約6,000人のインバウンドがあったんですよ。私自身も台湾に2回行き、集客のためのトップセールスを行いました。この経験からわかったことは、行って直接案内しないと来てくれないということです。これからはもっともっと外に出てアピールしていきたいと思います。

今年は大河原町のキラーコンテンツである「一目千本桜」の植樹100周年の年です。一般的にソメイヨシノの寿命は70~80年と言われている中で大河原町の桜は非常に長生きしていると感じています。それは樹木医が1本1本、切る枝、残す枝をきちんと確認し、管理しているからこそ成り立っているのです。今年の桜まつりでは、樹木医が大河原町に合わせて改良した新品種「大河原紅桜」の植樹も行います。

今回、植樹100周年を大きなイベントとして「千本桜を千年先へ」というキャッチフレーズを考えました。現在の千本桜そのものが千年咲き続けはしないと思いますが、その想いは千年続くことができるとの考えからです。みんなが誇りに思って大事にしていこうという想いは千年先までつなげることができる思っています。それが、植樹してくれた髙山開治郎翁の愛郷奉仕の念に応えることになると考えます。この記念事業を通じて、もっともっとみんなが桜を大事にして、ふるさとを思う想いを共有することを広げていきます。

宮城県大河原町 植樹100周年記念ロゴ

また、せっかくの機会なので、これを機にシティプロモーションを仕掛けていきたいと様々な計画を立てています。桜の季節はわずか2週間程度しかありません。それだけではもったいないので、夏祭りやオータムフェス、冬のイルミネーションなど今年1年に行う全てのイベントにも「植樹100周年記念」を掲げて盛り上げていきます。そのためのロゴマーク も作りました。

宮城県大河原町 植樹100周年記念ロゴ

町に来ていただく方には、歓迎する町民や、商店等、施設の人と触れ合っていただき、また、大河原町の魅力や通年のイベントを紹介し、桜並木や河川敷空間を中心に毎年、そして季節毎に訪れてもらえるような親しみを持っていただければと思います。

次代に続く「スポーツを活用したまちづくり」。
「おおがわら千本桜スポーツパーク」を活用した住民主体の「Well-Beingなまちづくり」。

大河原町は「Well-Beingなまちづくり」を掲げています。Well-Being、つまり心身ともに健康で幸福な状態が継続する状況。住民が主役でずっと元気な「大河原町」を目指し、そして、住民参加や官民協同の実践的なモデルとなるような「一歩先を行く、明るい元気なまち」を実現していこうと取り組んでいます。健康意識が高いという特徴を住民主体で生かしていくまちづくり、つまりそれが「スポーツを活用したまちづくり」で、そのための「おおがわら千本桜スポーツパーク」が間もなく完成します。

健康寿命を高めるために、行政として環境を整えることは重要な役割です。我々としてもコロナ禍の教訓もあり、屋外で楽しく過ごせる環境づくりの大切さを痛感しています。例えば、歩くことが健康につながることはみんなわかっていて、それを実践する人もいればできない人もいます。行政施策としては歩くための環境を作りや、歩きたくなる環境を作ることで、住民の行動を促すことができるWell-Beingなまちづくりのロケーションを白石川沿岸に作っています。

「おおがわら千本桜スポーツパーク」は、まず令和4年にサイクリング・ウォーキングロード「おおがわら桜ライン」が完成。その後、「マウンテンバイクパークS-PARK」が町民中心のクラウドファンディングで完成しました。これは河川敷にできたマウンテンバイクコースで蔵王の雄大な姿を正面に見ることができます。その後、ドックランが完成し、芝生広場が広がって、今年、36ホールのパークゴルフ場がオープン予定です。また、県が水辺で遊べる親水環境整備に取り組んでいるので、これらを全部つなげて、「おおがわら千本桜スポーツパーク」と位置づけました。今後は堤内地に賑わいを作るための施設づくりを計画しています。現在、国の補助金をいただきながら調査を進めていく計画で、この事業は官民共同で進めていきたいと考えています。4年後、令和8年度頃の完成を目指しています。これら全てがロケーションとなってWell-Beingなまちづくりを目指していこうとしているのです。この資金には、様々な補助金とともに、全国の皆さまから寄せられたふるさと納税の寄附も活用させていただいております。この施設は住民のみではなく、町外の方にも活用いただける開かれた施設になるので、体験型観光スポットとなり、町に地域に人を呼び込む活力となります。

宮城県大河原町 マウンテンバイクパークS-PARK

民間との共同という点では、現在、自転車協会の支援を受けています。大河原町が事務局となっている、みやぎ仙南サイクルツーリズム推進会議が協力した「サイクリングキャラバン2022」や、「SBAAオフロードバイクサミット2022」といった自転車協会主催の大会を企画してもらったり、民間の姿が見える形で実施できたと思います。これらの発送を生かして、今後広げていく堤内地への賑わい創出づくりの中でも活用していきたいと考えています。

心身ともに健康で継続できる、Well-Beingを目指しながら、桜というキラーコンテンツを生かし、事業化を進めていき、官民共同のまちづくりを進めていきたいと思います。

人をつなぐ、地域をつなぐ。大河原町の使命を担い、「認め合い、支え合い、生かしあう」町に。そして、未来に繋ぐ。

現在の大河原町には解決しなければならない課題がたくさんあります。キラーコンテンツである一目千本桜については、みんなに素晴らしいとおっしゃっていただきます。ただ、桜の季節はわずか2週間程度。通年観光に生かせるものがありません。

これからは桜ももちろん通年観光に生かせるように仕上げていきますが、それ以外に白石川河川敷整備は観光面で1年間活躍できるものがないかと模索しています。そのためのリバースポーツの可能性も探っています。例えば、白石川をリバースポーツのメッカにできたら、もっと違う人たちが、違う季節に集まってくる事ができる環境を作れるのではないかと考えたりもしています。そういう意味でも一目千本桜の次に活用すべきロケーションは町の真ん中を流れる白石川であると思います。さらに、蔵王の借景を使って地域を繋いでいくことに取り組んでいきます。大河原だけでなく、地域全体を繋いで、地域で繁栄していくことが今後の課題だと捉えています。

例えば、大きなイベントを開催すれば、多くの人が集まってきて、それに伴い宿泊施設が必要になります。サイクリング大会などもそういう影響を生みます。現在、大河原町には宿泊施設は1つしかありません。そうなると周辺地域の宿泊施設が利用されることになります。このようにわが町だけで完結させるのではなく、地域で観光を盛り上げていくことが重要です。周遊の視点で仙南を見ていくことが大切です。サイクルツーリズムやガーデンツーリズム、フラワーツーリズムなども周遊観光につなげていく材料として生かせると考えています。

宮城県が「みやぎ蔵王三十六景」と題して、仙南の地域全体で「蔵王」を生かしてまちづくりをしていこうという素晴らしい発想を打ち上げました。そういったいいものを生かし、地域全体で繋がっていかないといけないことをコロナが教えてくれたと思います。全力で取り組んでいきます。

宮城県大河原町 桜

ところで、先日、「サイクルツーリズム推進セミナー2023」でしまなみ海道のキーマンに来てもらって講演をしてもらいました。景色や環境の違いはありますが、観光地域づくりについては同じです。先人として歩まれた話に非常に感銘を受けました。特に住民のみなさんが地域への想いに目覚めて、「俺たちこんなに可能性があるのに何もしないのはダメだ」と、自分たちのできることを意思表示し、それによって人のつながりもでき、住む地域ともつながって、さらに地域と地域もつながって現在のような状況になったという話に非常に興味を持ちました。この考え方は観光だけでなく、ふるさと納税にもつながると思います。自分たちのできることを全国の人に提供しようとする姿勢、それは、最初にショッピングセンターを作った時にも、ここで暮らす人達に自分たちの住んでいる場所というものを誇りに感じて、地域のいろんなことに関心を持って生活してほしいと考えた想いに繋がります。ふるさと納税も、地域への愛着から、住民が立ち上がり、自分たちの何が売りになり、町が潤っていくのかを考える、本当に大切な視点だと思います。これからも住民のみなさんと一緒になって可能性を広げていきたいと思います。

役場ができることは限られています。住民参加は生まれれば行政コストが下がり、その上で官民共同は今までにない新しい切り口になり、変わっていく環境の中で、新しい発想をどんどん取り入れていくことが重要だと感じています。

Well-Beingが住民主体、そして、Well-Beingの先にあるものが地域を繋ぐこと。本来、うちの町が果たしていく役割をしっかりと担っていくことによって、いつでも連携を採れる形を作っていかなければならないと強く感じます。地域を作るのは地域にいる人間です。地方創生の理念を考えても、広域連携という難しい課題を我々自身がもっとしっかり受け止め、取り組んでいく必要があります。わが町だけよければいいという発想ではなく、みんなで地域をよくしていくという発想が重要で、それに取組むのが政治家としての自分の使命だと考えています。

地域づくりは永遠です。全てうまくいくわけではありません。ただ、お金もない、若さと想いだけのあんなに厳しい環境の中でもショッピングセンターを立ち上げることができたのは、やはり人のつながり、住民のフォローの風があったからこそだと思っています。こういうことが地域の中で生まれることが大事です。生涯学習の視点など課題は山積みですが、住民の皆さんが立ち上がってくれる、そんな環境を作ることが行政の役割だと考えています。

宮城県大河原町 齋 清志町長

行政理念は、「認め合い、支え合い、生かしあう」です。この普遍の想いを忘れず、町だけではなく、地域も見据えて、町政経営をしていきたいと思っています。みんなでスクラム組んでがんばっていきます。そういった姿に町民のみなさんが「誇り」を持ってもらえれば、「千本桜を千年先へ」を実現できると考えています。

(注釈)

※1
土曜塾:町にある2か所の公民館を開放し、リタイア後の元教員や学生を講師として補講授業を町営で提供する塾。参加は無料で、学力向上に寄与している。

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